文化財
文化財
社殿の造営は、古い時代のことで詳かではありませんが、棟札等から永正5年、里見義通公によって再建されて以来、7回に及んでいることがはっきりしています。現在の本殿は享保五年(1721年)に造営されたもので、関東大震災では倒潰を免れ、館山市の文化財に指定されており、昭和51年に改修をされました。
幣殿拝殿は大正12年(1923年)の震災で倒潰、昭和7年に建物の構造及び大きさ等は凡そもと通り復興され、更に平成5年6月に銅板屋根の葺替えを行いました。向拝の天井の龍の彫刻は、造営当時のもので、房州の名工後藤利兵衛橘義光の作。館山市の文化財に指定されています。
神域は凡そ5,000坪余りで、外に境外地が約10,800坪余あります。
古文書/
里見義頼証状 大正15年2月13日
里見氏寄進状 辰8月26日
里見義康寄進状 慶長3年7月29日
里見忠義寄進状 慶長11年7月3日
棟 札/
永世5年(1509年)棟札(館山市文化財)
元亀3年(1573年)棟札(館山市文化財)
慶長7年(1602年)棟札(館山市文化財)
その他棟札4枚
宝 刀/
元文元年(1736年)8月里見忠義公献納「守家」の銘があります。
大太鼓/
直径2尺1寸廻り9尺5寸
明治3年3月領主本多正憲氏献納「長尾藩史譚」に下の記事がある。
「元文元年9月之を造る。材つつじを用う。伝え云う。技熱する者之を捊(打)てば其音五里に聞ゆ。駿府城中因りて以て時を知ることを得たり云々」
御本殿(館山市文化財)
龍の彫刻(館山市文化財)